キ モ ダ メ シ ⑥

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2010年06月23日(水)

キ　モ　ダ　メ　シ　⑥

こんにちは。

ホームメイト越谷店のムコ殿です。

今日もモリモリ営業中！

大分長編化しました「キモダメシ」も６話目です。
今までのお話はコレ→　①　②　③　④　⑤

怖い怖いお話です。。。。

・・・

・・・・・・・

20：42

「早く！！！！」

Ｎがムコ殿の肩を押し飛ばす様に叩く。

「あああああ。。。。」お陰で足は動く。

もう、どうするもこうするもなかった。

「ニゲナケレバ」脳裏にはソレしかなかった。

何から？何処へ？などと考える余裕はない。

たぶん皆が同じ考えだったに違いない。

「ココカラトオクニニゲナケレバ！」

「うわあああああ!!!！！！！」

ソレはさながら幼稚園児の運動会。

ペース配分もコース取りもない。

皆が皆、ただただもてる全ての力を「走る」だけの行為に注いだ。

ヒイ、ヒイ、ヒイ！！！

１６歳の園児達は一斉にソノ場所から抜け出す。

「ズチャ！！！」

幼稚園出口で砂利に足を取られ１人が転倒したみたいだ。

「みたいだ」という表現はその時ムコ殿に振り返る余裕などない。

「みたいな音」が後ろで聞こえたのだ。

臆病と呼びたければ呼べばいい。

たすけて！たすけて！！タスケテ！！！

声にこそ出さないものの心の中で繰り返し叫んでいた。

まさにコレこそ死に物狂い。　「狂い！！！」

・・・・・・・・・・！！！！

・・・・

はあっ。。。。。はあっ。。。。はあっ。。。

Ｎの自宅に何とか帰ってきた。

はあ。。はあ。

「ふう。」

・・・・・「なんなんだよ！」

誰に問いかける訳でもなく言葉が出てきた。

自分の中の「狂い」が収まる。

前にも話したが、Ｎの自宅はソノ場所からそれほど離れた場所ではない。

ただ友達の家という事だけで「根拠のない安堵感」が生まれていた。。

Ｎは何を見たのだろう？同然すぐさま訊ねる。

「わけわかんねーよ。ところでＮ・・・・」

「・・・・・・・・」

!!!・・・Ｎがいない。。

「根拠のない安堵感」は崩れ、再び場が凍りつく。

・・・が、先ほどムコ殿の後ろで誰かが転んだ様な音がしたことを思い出し、すぐさま夢中で逃げ帰ったソノ場所へ続く道を確認。

暗がりの中うごめく影、Ｎ・・・・とＹだ。

「怪我でもしているのか？」

暗くてよく確認出来ないがどうも様子がおかしい。。。

この時ムコ殿は、とても「嫌な予感」がした。

「嫌な予感」当たって欲しくない時ほど、「最悪の結果」ヲモタラス。。。

・・・

つづく。